基本情報
| タイトル | ギャンブラー/Royal Casino/Engel & Bengel/Temptation/Sharp Shooters |
| 原題タイトル | Sharp Shooters(ミルトン・ブラッドレー社) Temptation/Engel & Bengel(Ravensburger社)他 |
| メーカー | メビウスゲームズ(日本語版) |
| デザイナー | Jeffrey Breslow Howard J. Morrison Rouben Terzian |
| プレイ人数 | 2~6人 |
| 対象年齢 | 8歳~ |
| プレイ時間 | 30分~ |
| 発売年 | 2026年リメイク(1994年) |
| 入手法 | 2026年8月26日 発売予定 |
| 販売価格 | 2,500円 |
| BGG Rating | 6.4/10 |
どんなゲーム?

ジャンル:ダイスロール チキンレース
※こちらで紹介しているのは、「ギャンブラー」そのものではなく、リメイク元の「Engel & Bengel」です。基本的には同じなので参考になるかと思い、紹介しています。
上のボードを見てください。列ごとにダイスの目が示され、右端には数字が書かれています。さぁ、ダイスカップに5個のダイスを入れて、カシャカシャしましょう!ダイスはどの列に置いてもOK。ただし左端からです。列を完成させた人は、おめでとう!もしも、黒い列を完成させてしまったらマイナス。そこには置きたくない?そりゃそうですね。でもね、必ず1回は振って、置ける目が出たときには、必ず1個は置かないといけないのがルール。「じゃあ、ダイスを何回も振らんかったらいいじゃないかッッ」って?その通り!でも、次の人が完成させちゃったら悔しいよねぇ。さぁ、どうする?!
初版が1994年。何度もリメイクされていますが、日本では手に入りにくいようでした。かつて日本語訳を添えて輸入販売していたメビウスゲームズさんから、時空を超え2026年、日本語版がリニューアル発売されます!うちにあるのは、「Engel & Bengel(天使と悪ガキ)」です。「ギャンブラー」のボードやダイスは、カジノを彷彿させるステキなデザインとなっていますよ!
ルール概要
準備
・30個のダイスを等分に分配する
・コイン:50ポイント 1枚、10ポイント 3枚を配る
・ボードを重ねておく(順番でも良し、シャッフルしても良し)
・スタートプレイヤーを決める
遊び方
① 5個のダイスをダイスカップに入れ、よく振る
② 置けるダイスがあれば、最低1個置く。何個置いても良い。置けるダイスがなければ、次のプレイヤーに移る
③ A)手番を終える→次のプレイヤーに移る B)残りのダイス全部をダイスカップに入れて振る
④ Bを選択した場合、②に戻る
・手番の途中で手持ちのダイスの追加はできません
・ダイスを5個以上持っている場合、必ず5個で始めます
・手持ちのダイスが5個未満のときは、残りのすべてのダイスで始めます
・★マークは、どの数でも置くことができ、それ以降は”最初に置いた数しばり”になります
・★マークの行が2つ以上あるボードは、別の数にしなくてはなりません
・★★★☆☆のようになっているときには、☆は★とは別の数にしなくてはなりません
・持ちダイスがなくなったらパスです
・持ち金が0点になったらマイナスにはなりません
・最初に500ポイントに到達した人が勝者です
ダイスロールは熱くなる!確率どおりにいくとは限らない!
プレイ風景

今回のプレイヤーはこの3人。特別ルールで、この1枚のボードのみで勝負!それぞれ10個のダイスを受け取り、80ポイントを受け取ります

スタートプレイヤーは一番若いシマちゃん。ダイスカップに5個のダイスを入れて、よくシャッフルして転がします。持っているダイスは5個以上あれば5個、5個未満になれば全部を入れます

さあ、どこに置こう。置けるときは最低1個は置かなくてはなりません

「3」を★に2個置きました。★は何でも置けますが、1個置くとそれ以降は”その数しばり”となります。残り3個のダイスを振って、1列完成させる作戦のようですよ!

ねらい通り「3」が出ました!お見事!

シマちゃん、40ポイントをゲット!ここでターンは終了させることにしました。残り2個を振ることもできますが、後半にダイスを残すつもりでしょう

お次は、アルちゃん。「4」「3」と置くかな?

「6」を置きました。手堅く20ポイントを手に入れるつもりのようです

ねらい通り、「6」が来て、20ポイントゲット!80ポイントが手に入る列にも2つ置き、終了

「3」が出たら一気に高得点のチャンスでしたが、出ませんでした!

「4」を1個だけ置きました。そして、残り4個のダイスをもう一度振りました

「3」「2」「1」が出て、50ポイントゲット!

さて、2巡目がやってきました。どうするのでしょう?ダイスは手持ちのうち、5個を振りました

これはチャンス!上から2番目の80ポイントがゲットできる!でも、シマちゃんは別の作戦を選択しました

下の黒いマスを埋めて、ほかのプレイヤーにマイナスを取らせようという作戦のようです!そして、もう一投。さらに「4」が出ました!あと1個で埋まるようにしましたが、一番上の100ポイントゾーンが空いています。うまくいくのかな?!

「3」を置き、残り4個を転がしました

やったー!アルちゃん、「2」「2」で80ポイントゲット!

ティラノサウルスくんの番。★があるので、何が来てもだいじょうぶ、余裕!

1個だけ置きました。「もう1回投げたら?」とシマちゃんが言いましたが、聴く耳持たず。ティラノサウルスくん、終了を宣言しました

シマちゃん「『4』出るな~!」残り4個のダイスを振ります。・・・出ませんでした!「セーフ!」「1」を置き、終了

アルちゃん、「『4』出るな~!」残り3個のダイスを振りました。出た目は「2」「4」「5」。出ました・・・

アルちゃん、マイナス80ポイント!!

さあ、残るは100点をめぐる争いです。「1」1個出ました

もう一投。「1」が出なかったので、次のプレイヤーに交代です

シマちゃんも置けるのがないので次へ

アルちゃんも置けるのが出なかったので次へ

ティラノサウルスくん「1」。続けてもう一投。「1」が出ました。あと1つまで来たら、振るしかないでしょう!でも、来ませんでした!シマちゃんにチャンスをあげちゃいました!

でも、「1」出ず!

アルちゃん、「1」出ました!

「やったー!」100ポイントゲット!

アルちゃんの勝ち!!マイナスゲットからの逆転劇!!本当は誰かが既定の点数に達するまで続きます。きっと勝負に出ないといけないときもあるでしょう!
おすすめ度 74点/100点

| 盛りあがり: | 8 | ・1枚のボードをめぐっての競い合いです。必ず1個は置かないといけないというルールがあるので、だんだんチャンスが迫ってくる感じが良いですよ。あと1つのマスを取れるか取れないかはみんなが注目するところです! |
| ドキドキ感: | 8 | ・願いをこめてダイスカップをシャカシャカしましょう! |
| インタラクション: | 9 | ・前のプレイヤーがどういう状況を作るかで、次の人の運命も変わってくることでしょう。とくにマイナスの押しつけあいは見ものです! |
| またやろうねで終わる: | 7 | ・幅広い年齢層や、ボードゲームへの慣れ・不慣れに関係なく気軽に遊べるボードゲームです。どんなメンバーでも、またやろうという気になるのではないでしょうか |
| 運と実力のバランス: | 5 | ・我々の手から離れたら、あとはダイスが決めるのです。ときには運試ししてみるのもどうですか? |
| ルールのわかりやすさ: | ★☆☆☆☆ やさしい | ・「最初はダイスは5個」「置けるなら最低1個は必ず置かないといけない」「置けなければ次のプレイヤーに移る」「ダイスが残っていれば何回降っても良い・1回だけでも良い」「振るなら、置いたの以外はぜんぶ振らないといけない」ルールはこれくらい |
| その他(マイナス点など): | ・500ポイントはやや間延びするかもしれません。300ポイントに設定するとか、4枚目のボードからポイント2倍といった設定に勝利条件を変更してみてもよいかもしれません |
ボードゲームでパオパオパ ~プレイセラピー的な遊び方~
小学生低学年くらいの子どもと楽しく遊ぶときには、少しルールを変えたり、ハンデを設定するといいですよ。大事なのは、①全プレイヤーが楽しむこと!そして、②子どもの気分が高揚すること、③終わったときに笑顔があることです。
かのボードゲームの巨匠、ヴォルフガング・クラマーさんは言います。ボードゲームとは、単に勝者を決めるためのツールではなく、一緒に遊ぶ人たちと「いかに濃密で楽しい時間を過ごせるか」をデザインするためのツールであると。
僕はボードゲーム遊びは、それ自体が協力ゲームという考えでやっています。全員が勝つか・全員が負けるかのもう一つのゲームです。その勝利条件は、最後に皆が「楽しかった」と思えていること。勝ち負け、一喜一憂は、そのためのエッセンス。このゲーム、なかなかかんたんではないのです。
手抜きや接待なぞせぬ!そのための”ある種のしばり”や”ハンデ”のセッティングを考えるのが、このコーナーの目的です。
「スリルを味わう!」
→減点や喪失を楽しむのはオトナになってから
マイナス得点は子どものこころにはダメージが大きく、他人のマイナスは大喜びするでしょう。他人がマイナスで落ち込む姿や、くじけない姿を見せることは、いつかの彼・彼女の姿となることでしょう。マイナスを引き受けることで、もう一つ良い効果があります。わざとらしくプラスを譲るようなことをせず、本気で取りに行けます。「スリルを味わいたいのよ。ウヒヒ」とか「まぁワタシの運の良さを見てみよ」とでも言い、危ない橋を一度は渡ってみてはどうですか?
コメント
・これまでに、Temptation(テンプテーション)、Engel & Bengel(天使と悪ガキ)、シャープシューターズ、ロイヤルカジノと何度もリメイクされてきた名作です。ごくまれにオークションで出品されるのを見かけますが、入手難易度は高めでした。このたびリメイクされ日本語版が発売されます。ルールの追加やボードの変更があるかもしれませんが、基本的な遊び方は変わらないと思いますので参考になるのではないかと思います。
・ダイスを振るたびに1個は置かないといけないルールなので、だんだん右端まで埋まるときが近づいてきます。もう一周するときにチャンスが来るように予測して、残りマスを開けておくのが基本戦略でしょうか。黒いマスはあと1個にして、次のプレイヤーに移せば良いかと言えば、そうでもありません。他のマスにまだ置けたり、置けるダイスが出なくて次に移ったり。しかし、悪だくみはしたいですよね?!そして、いろいろなドラマが展開することでしょう!それのおもしろさが何度もリメイクされた理由だと思います。
・オリジナルボードを作るのも良いかもしれません。100均でダイスをまとめ買いして、オリジナルボードを作れば、もう遊べます。すごろく並の手軽さです。私はドイツから直輸入し、出費が大きかったし、届くまでダイスがちゃんと30個入っているのか心配だったりしたのですが(すべてそろっていると書いてありながら、1つ2つ何かが無いことがよくあるのですが、ちゃんと30個入っていました)、誰でもルールがすぐに分かり楽しめるので、手に入れて良かったと思っています。
・「コマを各自3つ用意して、好きな列(コース)を選んでダイスの目が出たら1マスずつ前に進む。上に乗ったコマは一緒に運ばれる。左端まで行けば、次のボードに移る。もしも黒マスがすべて埋まれば、そのボードに残っているプレイヤーコマは脱落する。復活マスを埋めたプレイヤーは自コマが1つ、そのボードのスタート位置に復活するが、その分、遅れを取るかもしれない」みたいなゲームも作れますね。夏休みの工作としては上出来じゃないですか!
